Q & A

よくあるご質問

IBアンカー工法について

  • IBとは何でしょうか?
    石積(I)防災(B)の略称になります(IBアンカー=石積防災アンカー)。
    「IBアンカー工法」は、IBアンカー工法協会の登録商標です。
  • 既存工法との違いは何でしょうか?
    既存の各種ロックボルトによる石積補強工法では充填材にセメントミルクを採用しますが、IBアンカー工法では自穿孔ボルトを採用し、背面地山との定着と石積み壁背面の裏グリ石部の限定した領域に、注入と固化を目的とした高強度発泡ウレタン(5倍または10倍発泡)を充填します。
    この高強度発泡ウレタンはトンネルの補修工事において多くの採用実績があり、従来のトンネルへの適用と同じような環境対策に対応していることから、安心して充填できます。
  • 標準的な工事単価はどの程度でしょうか?
    現場の状況、石積擁壁背面土の状況及び施工数量により異なりますが、1箇所当り、135,000円/箇所~145,000円/箇所が直接工事費となります。ここに、足場、石積擁壁の表面清掃、目地補修などの費用が必要となる事があります。また、例えば10箇所を下回るような施工箇所数が少ない場合は、別途に見積が必要です。

施工について

  • 施工可能な地域はどこでしょうか?
    IBアンカー工法協会の正会員・地域施工会員の営業エリアであれば施工可能です。お気軽にご相談ください。会員一覧はこちら
  • 施工可能な擁壁高さは最大何メートルでしょうか?
    一般的に、IBアンカー工法を適用可能な石積み擁壁の高さは5.0m以下が対象となります。
  • 湧水がある場合は施工できますか?
    地山に湧水があっても帯水状態ならば施工は可能です。
    但し、裏グリ石層や背面地山に流水がある場合には注入時にウレタンの逸走が予想されるため、流水を迂回させるボーリングなどを行った上での注入作業必要です。ウレタン硬化後の水の侵入や流水の発生によってIBアンカーの構成部材が劣化を促進することはありません。
    但し、石積擁壁背面の水を適切に排水することは石積擁壁の長期機能維持にとって重要です。従って、雨水の浸透を極力防ぐよう、石積擁壁天端にU字型側溝の布設やコンクリートを打設して雨水を表面的に排水することなども重要です。
  • 施工の必要性をどのように判断するのでしょうか?
    石積擁壁背面土の地盤調査が有効です。
    動的貫入試験ではボーリング調査と標準貫入試験、静的貫入試験では、スクリューウエイトやダッチコーンなどの貫入試験が有効となりますが、これに併せて、国土交通省の「我が家の擁壁チェックシート(案)」を基に作成した「擁壁安全度チェックシート」を活用します。現状の擁壁の危険度を数値的に表現し、その結果に基づき石積防災アンカー工法の採用を検討することが望ましいと考えます。
    「擁壁安全度チェックシート.PDF」
    「擁壁安全度チェックシート(自動計算).xlsx」

部材、使用機械について

  • 削孔・注入用ロッドとはなんでしょうか?
    削孔と注入が出来る全ネジ中空鋼棒です。ウレタン注入完了後は補強芯材として残置します。
  • 削孔・注入用ロッドは、最長何メートルまで可能ですか?
    地盤状況にもよりますが、カップラを使用すれば人力施工でも最長3mまで可能です。
  • 発泡ウレタンの注入機の仕様について教えて下さい
    現場ごとに納入する注入機の仕様は異なりますが、一般には汎用機を商用電源で運転できます。
    IBアンカー工法では、発泡倍率が5倍または10倍の低発泡ウレタンを使用するため、コンプレッサーを併用した圧搾空気攪拌ではないスタティックミキサー撹拌でも施工可能です。

安全性について

  • 強度はどのように確認しますか?
    発泡ウレタンの一軸圧縮強度、T : IBアンカー1本に作用する地震時の水平力を確認します。一軸圧縮強度は現場にて、攪拌混合し発泡したウレタンより、5㎝×10cmの供試体を抜き取り一軸圧縮試験を行います。10倍発泡の場合、qu≧1.5Mpaを確認します。地震時の水平慣性力Tについては、原位置での引抜試験を実施して確認します。
    尚、自穿孔ボルトの引張強度は公的機関での引張試験、ウレタンとボルトの付着力試験はメーカー試験で検証されています。
  • 耐久年数はどのくらいでしょうか?
    自穿孔ボルトはメッキ処理してある事、腐食シロを直径の1㎜としており、50年以上の耐久性が報告されています。また、発泡ウレタンの耐久性も同等であるとの報告があります。
    但し、酸性土等の特殊条件では別途、現場に応じた評価が必要です。

その他

  • 入会を検討しています。資料を貰えますか?
    IBアンカー工法協会事務局へお問い合わせください。
    お問い合わせはこちら
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